- ホーム
- 貧困と格差から子どもを守るとりくみ
- 【シリーズ企画】子どもと貧困(事務室・保健室・給食室から)
【シリーズ企画】子どもと貧困(事務室・保健室・給食室から) 詳細
2008.08.20
3.事務職員部の皆さんに聞きました
貧困と格差から子どもを守ろう
八月に入りまた食料品や日用品が値上がり...物価高騰に歯止めがかかりません。その中で子どもの生活や学びが脅かされてはいないか?事務室から見える貧困と格差の問題を、事務職員部の皆さんに聞きました。
紙類・文具類も値上がり
紙類は、ここ一年で二〜三割近く値上がりし、学校予算内でのやりくりも大変です。子どもたちの使うノートや文房具にも影響が出ているのではないでしょうか。給食費の値上げを検討している区市町村もあるようで、家庭への負担増は相当深刻だと思います。
副教材費や部活にかかる費用もばかにならない
例えば中学校の部活動で使うユニフォームや用具等の費用は数万円かかる場合も多い。子どもが楽しみにしている部活だから、と無理をしてお金を工面している家庭もあります。「うちはお金がないから部活に入れない」状況も生まれています。副教材費も年間相当な負担になります。保護者負担を減らすような努力が必要です。
社会の一番弱いところへひずみが現れる
保護者の中にも非正規雇用者が増えています。保護者会や面談で学校に来るのにも、その日の分の給料を棒にふって出てきている。そういう苦労や悩みに寄り添える教職員でなければ、と感じています。昨年、母子家庭の母親が癌で亡くなることが続きました。検診を受けていなかったり、慢性の過労状態であったり... 命を削りながら働いていたのです。ひとり親家庭や外国籍の子ども、家庭内暴力から避難してきた子どもたち...いつも社会の一番弱いところへしわ寄せがきます。
公教育の無償化こそ
給食費の未納者が増えたことも子どもの責任ではありません。「払わない子は食べさせない」となれば、子どもは満足な食事の機会も奪われ、心も傷つきます。むしろ家庭での教育費負担が大きすぎることが問題です。憲法二十六条「義務教育はこれを無償とする」の原則に立ち、どの子も大切にする教育を、行政の責任で行わせることが大切です。事務職員が中心になって就学援助制度の普及をすすめてきたことも、その一つです。教員も事務職員も「よい教育をしたい」思いは同じ、小さなことでも相談しあえる学校にしたいと考えています。
(聞き手 尾賀弘美)
