改悪教育基本法具体化反対のとりくみ 詳細
2008.09.20
こんなのおかしい!教員免許更新予備講習体験記
来年度からの実施を前に「試行」がスタートした「教員免許更新制度」。この夏休み中には全国各地の大学等で試行としての「予備講習」が行われました。今 年度は「無料」で受けられるとあり、申し込みが集中しました。しかし受け入れ数が少なすぎるため、「説明を受けてすぐ申し込もうとしたがすでに締め切って いた」など苦情が殺到。現場の教職員の混乱を生みました。この夏に「予備講習」を受けた人の体験を紹介します。
不安と多大な負担に疑問と怒り
自分が更新の最初の対象者になると知ってまず感じたのは、「修了証明がもらえなければ免許失効となり失職するかもしれない」との不安でした。
講習を受けるためには自分からインターネットで内容や日時・場所を調べて申し込まなければならず、私のようにパソコンに長けていない者にとっては大変な
作業です。サマースクールやプール、日直などの校務と重ならないように調整し、やっと申し込めたものの「抽選で当たれば受けられる」という状態で待たされ
ました。忙しい中時間と労力と神経をつかって申し込んでもなかなか当たらず、多くの対象者が受講できなかったと聞いています。
もし受講できないまま期限切れになったらどうなるのか、来年からどれくらいの費用がかかるのか、など疑問が次々にわくと同時に怒りもわいてきました。
元々、私たちの持っている免許状は終身有効だったものです。医師や弁護士には更新制度がないのに、なぜ教員だけねらわれるのか。受講のための時間や費用
の保障がなく、長時間過密労働に拍車をかけるだけの制度になっているのではないか。何よりも、このような不安や疑問を抱えたままでは、心にゆとりをもって
子どもたちに接することもむずかしくなってしまいます。
来年度の本格実施の中止と制度の廃止を切に願います。
(小学校・Mさん)
「新学習指導要領」が染み入っていくシステムのあぶなさ
講座は社会の変化・学校改革の流れと新学習指導要領の強調、そして教員に必要とされる資質・能力と期待される服務・責任の「確認」であったように思います。その中で印象に残った教授陣の言葉(要約)をあげると...
▼「学校教育の意味は『人間形成』理念から『サービスとしての教育』へ変化。学校は消費者(親)の目にさらされています」
▼「『特色ある学校づくり』は学校の中に新自由主義(競争と自己責任)が入ってきたもの。よく言えば互いに競い合ってよい学校にしていこうということです」
教授陣は終始一貫わたしたち教員を「真面目な受講態度ですばらしい」と称賛し、「講座のすべてで十年間が補えるとは思っていません。参考になる部分だけ
を持ち帰ってほしい」と丁寧な姿勢でした。それは教員の反感を抑え予備講習を成功させなければならないねらいがあったのかもしれません。しかしそういう中
で着々と国のねらいどおりのものが受講生たちに注入され、染み入っていく。教員免許更新制度というシステムのあぶなさを感じると同時に、だまされないしく
みを押さえなければならないと思いました。
(中学校・Iさん)
