【シリーズ企画】こどもの輝き 詳細
2006.08.10
1.金田一清子さんのさわやか実践(1)
西多摩支部の金田一清子さん。こどもを見つめる目のあたたかさに定評があり、あちこちに講師として招かれています。教育実践を中心に月1回のシリーズでお届けします。
無限の可能性
教室の子どもたちと毎日生活していると、子どもたちのがんばりや輝きに接し、心洗われるような感動の場面に出会うことがあります。
いつもにこにこで友だちがいっぱい。詩や作文を書くのが大好き。絵や工作は人並みはずれた作品を作り出し、感性豊かな女の子。そんななおちゃんにも苦手なものが...。それは鉄棒でした。1年生の時は前回りもやっとでした。
あれは2年生の夏休みに入る前のことでした。「何か一つでもよいので自慢できる夏休みにしましょう」と呼びかけると、なおちゃんは迷わずめあてを「逆上がりができるようになること」としました。それからなおちゃんの挑戦が始まったのです。
そして2学期。なおちゃんは「自慢できる夏休みのスピーチ」でみごと目標を達成した喜びを語り、そのことを次のような詩にしてくれました。
はじめてできたさかあがり
二年 やまざき なお
はずみをつけて
えいっとふんばった。
ぐるっとまわったとき
まわりのけしきがさかさまになった。
やったぁ。できたぁ。
ぴょんぴょんはねて
てつぼうのまわりをぐるっとまわった。
夏休みの終わる二日前になってやっとできた。
毎日、毎日いたをつかって
れんしゅうしたからかな?
きょうは一人だけの最高のきねん日。
ところがなおちゃんの挑戦はさらに続いたのです。他の子どもたちも続きました。
なおちゃん
二年 さかもと ゆかり
うわっ、すごいじゃん
わたしはなおちゃんにとびついた。
てつぼうがにがてだったなおちゃん。
さかあがりができたと思ったら、こんどは空中さかあがりにちょうせんだもん。
足をぴんっとのばして、
おなかがてつぼうからはなれるほどふりをつけて、すごいはやさでヒューンと回った。
もうわたしは口も目も
あんぐりあけたまま
ぼうっと見ていた。
鉄棒が苦手だったなおちゃんが実に楽しそうに空中で踊っているようでした。「子どもたちは天までのびる」この言葉を実感した瞬間でした。まさに子どもたちは無限の可能性をもっているのです。
