【シリーズ企画】こどもの輝き 詳細
2007.02.15
6.金田一清子さんのさわやか実践(6)
1年生の2学期の始めのことです。昨年担任していた3年生の協力もあり、沼や川でとってきたと、20匹のザリガニが教室に持ちこまれました。「青梅」は、まだまだ自然がいっぱいです。
本やテレビなどでは知っていても、本物との出会いは、ほとんどの子どもが初めてです。
生活科の時間に観察することになりました。そばに近づけられただけでもその迫力に「キャー」と悲鳴をあげる男の子のそばで、慣れた手つきでつまみあげる女の子もいました。たちまち"英雄"です。
なかでも大きなザリガニのはさみの威力はすごいもので指をはさまれてしまった子もいて、みんなびっくりです。
それでも、本物の魅力は子どもたちの心をとらえました。「先生、ザリガニの体って分かれているよ!きれいな色」
「オスとメスのちがいは、ここでわかるんだよ。」
と、生き物博士が登場したりして、興味心身、体のしくみ、形、形、色、動き方など発見がいっぱいでした。
翌日には、「調べてきたよ。」と、食べ物や、すみかなどインターネットや、図鑑で調べてくる子どももいて、ザリガニはすっかり教室の仲間になってしまいました。ほかのクラスにも分けてあげながら、生き物係を中心に実によく面倒を見ました。
ある朝のことです。
「先生、大変、ザリガニが脱皮している!」
それは、それは大さわぎとなりました。生き物係の一人田中くんは、その時の驚きを次のような詩にしてくれました。
ザリガニのだっぴ
1年 田中 けいすけ
きょうしつのザリガニが
だっぴした。
すごかった。
みんな見にいった。
ぼくは、はじめて見た。
だっぴしたかわがあった。
まるで、ザリガニが2ひき
かさなっているように
見えた。
さいしょは、ハサミが
小さかった。
いつも見ていたらハサミが
ちょっとずつのびてきた。
いろがうすかったのに
だんだん、こくなってきた。
ハサミもりっぱに
なってきた。
だっぴがしっぱいしなくて
よかった。
だって、しっぱいしたら、
しんじゃうんだって。
ぼくは、はじめてしった。
冬のある朝、エサも食べずじっと冬眠中のザリガニを発見して、生き物の不思議に目を見はる子どもたちです。
一方、永井くんは、「カマキリの赤ちゃんの誕生」の瞬間に出会い次のような発見の詩を書いてくれました。
カマキリの赤ちゃん
1年 ながい ゆうや
なが山を
ハイキングしていたら、
カマキリのすから
ちょっとずつ
うすっぺらい
きいろいものが出てきた。
なにかなとおもって、
ようく見たら
さいしょに出てきたのは、
カマキリの赤ちゃんの
かおのぶぶんだった。
くびとおなかが
にょきにょきと出てきた。
ぜんぶ出てきたと
おもったら、もうこまたで
ちょこちょこあるいてる。
うすっぺらいきいろの
カマキリの赤ちゃんが、
どんどんうまれてきた。
ぼくはうれしくて
1ぴきだけ虫かごに入れて
おうちにもってかえった。
1匹だけいただいて、育ててみたくなった、虫大好きの子どもです。豊かな自然との触れ合い、命の大切さなど実感できる教育・生活が今求められています。
