教育研究情報

【シリーズ企画】子どもとともに 詳細

2008.12.10

子どもとともに... 教育実践シリーズ(9)

庶民派中学校で
 私は、東京の北のはずれの中学校で毎日生徒たちと楽しく生活しています。部活動が盛んで文化祭でも燃える生徒たちです。私は、密かに「庶民派中学校」と名づけています。

生徒会の応援団として
 十一月七日に生徒会室で本部役員と懇談をしました。中学校に異動してから、新しい生徒会本部役員が誕生する度に懇談してきました。
 お互いの自己紹介をした後、事務室から耐震工事や大規模改修工事の計画について説明しました。教室の黒板が上下に移動できるようになると話したら、目を輝かせて「本当ですか」と。
 さらに、学校施設で気になることや直してほしいことがあったら遠慮なく言って欲しいと話すと、最初は、あまり口を開かなかった彼らも、ここでは自由に声を挙げてもいいんだと分かると次々と要望を出しました。
・野球部の倉庫に照明がなくて、道具を出し入れするのに困っている。
・石灰倉庫のドアの調子が悪い。ラインカーも壊れているものがある。
・走り高跳びのバーが壊れていてガムテープで補強して使っている。
・トンボの数が足りないので校庭整備する時、あぶれてしまう一年生がいる。
・体育館のステージ下からパイプ椅子を引き出すのに苦労している。パイプ椅子で穴があいているものがあるので新しくして欲しい。
などなど、大人が気がつかずにいた(またはあきらめていた)ことが明らかになり、学校内で対応出来る件はすぐに実行すると約束しました。
 子どもの権利条約では、子どもたちに意見表明権を保障していますし、大人には最善の利益のために努力することを義務付けています。「未来の主権者」として要求し実現できたという経験をすることは大切だと思います。
 事務室として、「生徒会の応援団」となり、彼らの豊かな学校生活をサポートしていきたいと願っています。

隙間のある学校を
 いまの学校は、すべてにおいて過密です。生徒もほっとする時間・空間を求めています。
 よく事務室に来る生徒から「ここの事務室の匂いが好き」と言われます。どんな匂いなのかわかりませんが、少しでも癒しになっているならいいなと思います。
 どんなに忙しくても「隙間」をつくっておきたいなと、考えているところです。

(中学校事務職員)



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