【シリーズ企画】子どもとともに 詳細
2009.03.05
子どもとともに‐教育実践シリーズ(12) すてきな自分をみつける
進級・卒業の春はもうすぐです。この時期、子ども自身が一年間を振り返って、自分の成長を確かめる場をつくることは、教師にとって年度末の大切な仕事です。
今の社会や教育体制の中、友だち関係で悩んだり、学習面で自信をなくしたり、家庭の事情から不安な日々を送る子どもがたくさんいます。
でも、子どもは学習を通して新しい世界を広げ、行事や様々な経験を重ね、一年間の中で、喜びや自信につながる経験が必ずあります。それを、話し合いや書く活動の場を設定して、みんなで「こんなに大きくなったんだね。」と確かめあえる時間を大切したいと思います。
わたしの学年では、一年生の生活科で次のように取り組んでいます。
?学期ごとにA勉強、B行事や運動・遊び、の思い出を出し合う話し合い。
?その中から、「わたしの思い出」を選んで年表作り。
?絵と文で毎学期二つ書く。
?その?と?を合わせて絵本にする。
?発表会を開く。
その中からいくつか紹介しましょう。
「なわとびは、さいしょは0かいだったのに、いまは50かいもできます。えっ!っておもいます。やったねって○○くんがいってくれてうれしかった。」
「かん字はすごくむずかしかったです。ひらがなよりもカタカナよりもむずかしかったです。でもまるをもらったからうれしかったです。」
「こくごで、さいしょぜんぜん手があがんなかったけど、だんだんあがるようになって、たのしくなりました。」
友だちと比べるのではなく、少し前の自分と比べて自信がついたことや、うれしい経験を発表し合う中で、次の学年への期待がふくらむ時間をつくりたいと思います。
わたしは、慌ただしい年度末の中だからこそ、ほかを削減しながら、中学年・高学年では特別活動や国語の作文の時間に位置づけ、友だちと共感し合う場をつくるようにしてきました。
こうした毎年の年度末の実践の中で、子どもに教えられたことがあります。
担任としては運動会でがんばらせた経験など大きな行事が中心かな?と、期待したりするのですが、子どもは、学級での手作りの学級活動や学習の中での出来事が心に残っていることが多くあるのです。
日々の学校生活の中で、何が子どもを成長させているのか改めて気がつきます。それが、次の学級・学年の年間計画をつくる大切な視点になります。
子どもは私の先生です。
(小学校教諭)
