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学習資料、パンフレット 詳細
2009.06.08
2010年度版中学校教科書検討資料
子どもたちにより良い教科書を届けるために
都教組中学校新教科書検討委員会
1.厳しい状況のもとでも、全力でより良い教科書を子どもたちの手に
今年は、中学校の教科書採択の年になります。現行学習指導要領にもとづく2年間だけ使用する教科書を採択します。
私たちは、どういう状況のなかにあっても、子どもたちに勉強がよくわかり、どの子にも学力が身につくより良い教科書を手わたさなければなりません。これまでも私たちは検定に合格した教科書を現場の教職員と研究者の協力を得て分析・検討し、『教科書検討資料』を作成し、学校現場の教科書分析のための資料提供をおこなってきました。今回も、こうしたとりくみを進め、子どもにより良い教科書を手わたす努力を続けたいと考えます。
しかし、教科書採択での「つくる会」教科書問題をきっかけに、教科書採択制度が大きく変えられました。各地域で採択に至るプロセスはさまざまです。教育委員会が決定するとしながらも学校現場の意見を尊重した採択をおこなった地区もあれば、教育委員だけの意見で決定したところもあります。しかし、「とても私たちにはできない」と教育委員のなかから率直な声が聞かれたように、目標も内容も方法も異なるすべての教科について専門家でない教育委員が100冊を超える教科書のなかから子どもの学習に最も適した教科書を選ぶことは困難なことです。
私たちは、どの子にも豊かな学力を保障し、人格の完成にせまることを責務とする学校教育において、教科書はきわめて重要な役割を持つと考えます。いま大切なことは、私たちが採択された教科書についてそれぞれ専門的な立場から詳細に検討を加え、教育的見地から問題点を指摘するとともに、教職員の意見が尊重される採択制度に立ち返る世論を大きく広げることではないでしょうか。
そのためにも、今回採択がおこなわれる中学校用教科書を多くの父母・都民のみなさんが手にとって話題にし、検討し、意見を教育委員会にあげることが重要です。
2.文科省が自由社版歴史教科書を検定合格
文科省は、新しい歴史教科書をつくる会(以下、「つくる会」)の自由社発行の中学校歴史教科書(以下、自由社版教科書)検定合格としました。
自由社版教科書の内容は、扶桑社版から図版を入れ替えたり体裁を変えたりしていすが、本文はほぼ同じです。
扶桑社版歴史教科書と同様に日本のアジアへの侵略と戦争を美化、正当化しているものです。また、神話をあたかも史実であるかのように描き、歴史の動きを天皇中心においています。また、扶桑社にはなかった点は、巻頭で戦艦大和を異常ともいえるほど大きく取り上げている点です。
私たちは、このような歴史を歪曲し、侵略戦争美化、憲法「改正」・「戦争をする国」をめざす扶桑社版と自由社版教科書を絶対に子どもたちに手渡すことはできません。
今年の中学校教科書採択に、数多くの教科書のなかから子どもの学習の筋道や授業の実際に即してより良い教科書を選び取るにあたっては、子どもと常に向き合い、教科書を 使って授業をおこなっている教職員の意見が不可欠です。教職員の意見を採択結果に反映させ、よりよい教科書を採択するため、採択制度の民主化を私たちは強く各地教育委員会に求めます。
3.教科書検討を教育課程の民主編成と教科書研究の出発点に
どの子にもしっかりとした基礎学力を保障するためには、教科の系統性を大切にし
ながら、どの子にも保障すべき基礎学力を洗い出し、それにふさわしい適切な教材や
教具を選び、ゆとりのある授業でていねいに指導することが必要です。
子どもたちにとってよりよい教科書を選ぶとりくみは、教科書の内容を批判検討す
ることを通して、教科の内容を子どもにとってよりよいものに再編成していく仕事の
出発点です。また、このとりくみは、子どもたちにとってよい教科書とは何か、どん
な教科書が求められているのかを明らかにする教科書研究のスタートでもあります。
4.憲法を守り、改悪をゆるさない運動と固く結んで
戦争賛美の教科書をつくり、これを採択させようとする動きは、強まる憲法を改悪する動きと一体のものです。この国をふたたび財界や「つくる会」とその応援者らが求める国につくりかえさせるわけにはいきません。
「つくる会」運動が、憲法の改悪をめざす勢力の動きと深く連動して動いていることは明らかです。改憲・改悪勢力は「つくる会」教科書の採択を「激増」させることで、憲法改悪の気運を一気に高めることをねらっています。私たちも「2009年度教科書問題」を憲法改悪反対の運動と固く結んで、職場や地域を基礎に草の根のとりくみを東京と全国で網の目のように広げ、「つくる会」教科書の採択をゆるさず、子どもたちによりよい教科書を手渡すたたかいを大きく強めることが今求められています。
この検討資料は、各学校や地域での教科書についての論議や検討が深まるように、
その資料として作成したものです。あくまでも、教科書の分析の視点を提供すること
が目的であって、教職員組合として教科書評価をすることが目的ではありません。
以下の「中学校新教科書検討委員会」(2006年度版検討資料に新たに社会「歴史」
一社分の検討資料を加筆)の分析・検討を参考に、職場はもとより、父母や地域のみな
さんともより幅広い角度から意見をいただき、おおいに論議を深めてください。
国語 Japanese.pdf 公民 komin.pdf 歴史 history.pdf
社会比較検討資料 hikakushiryo.pdf 数学・音楽 sugaku,ongaku.pdf
理科 science.pdf 英語 English.pdf 美術 bijutsu.pdf
保健体育・技術 hokentaiiku,gijutsukatei.pdf
